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企画趣旨(挨拶に代えて)

 このたび、「心身症・起立性調節障害のある子どもと家族に対する心理的支援―不登校等の支援に必要な考え方―」というテーマを掲げて、一般社団法人日本育療学会2022年度研修会を企画・運営を進めてまいりました。ここに開催できる運びとなり、ご支援賜りました皆様方に心より御礼申し上げます。開催に際し、会場をご提供いただきました岐阜聖徳学園大学の関係者の皆様、ご後援いただいた岐阜県教育委員会の皆様に感謝いたします。

 岐阜県内での日本育療学会の催しは、大見サキエ先生を学術集会長とした第21回学術集会(2017年)に続き、今回が2回目となります。5年の月日が流れましたが、その当時に今の社会を誰が予想できたことでしょうか。感染症対策をしながら、オンライン授業が盛んに行われるようになった一方、不登校の児童生徒数は増加の一途を辿っています。不登校は、心身症や起立性調節障害といった疾患が背景として考えられることがあります。また、特別支援学校(病弱)に在籍している児童生徒の約4割が精神疾患・心身症を理由に在籍しています。このような現状から、不登校や心身症・起立性調節障害のある子どもへの的確な配慮・支援を行うことはもちろんのこと、それに加えて、彼らの家族に対する支援を充実させることも必要になると考えます。

 そこで、今回の研修会では、心身症・起立性調節障害のある子どもと家族に対する支援と研究に携わられている森川夏乃先生(愛知県立大学教育福祉学部 准教授)をお招きし、家族心理学・臨床心理学のお立場から子どもを含めた家族に対する心理的支援の在り方をご講演いただきます。また、ご講演いただいた内容について、特に教員の皆様の日々のご実践にお役立ていただきたく、特別支援教育(病弱)のお立場から発達障害の二次障害に対する教育的対応をご研究されている武田鉄郎先生(和歌山大学教育学部 教授)に指定討論をお願いし、森川先生のご講演に対するコメントをいただきつつ、研修会全体をまとめていただきます。本研修会を通して、ご参加いただく皆様それぞれのご専門の立場で、不登校や心身症、起立性調節障害とそれらを取り巻く環境の理解をさらに深め、それらを踏まえた的確な支援が子どもたちに届けられることを祈念しております。

 研修会実行委員会をはじめとするスタッフ一同、実りある研修会になるよう努力を重ねてまいります。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

一社)日本育療学会2022年度研修会

​実行委員長 永井 祐也

一般社団法人日本育療学会2022年度研修会 実行委員会

実行委員長  永井 祐也(岐阜聖徳学園大学)
実 行 委 員  安田 和夫(岐阜聖徳学園大学)
​       谷  浩一(岐阜聖徳学園大学)

学生スタッフ 植田 優貴(岐阜聖徳学園大学)
       新冨 侑和(岐阜聖徳学園大学)
       和才 一真(岐阜聖徳学園大学)
       西部 寛太(岐阜聖徳学園大学)
       柴山 輝大(岐阜聖徳学園大学)
       古川 璃朋(岐阜聖徳学園大学)

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